前回の連載記事では、スピーカーブランドSONOSの製品の特徴として
(1)音がいい
(2)ネットワークが安定している
(3)本格的なスマートホームシステムへの発展できる
を挙げました。
今回は、そんなSONOSの多彩な製品群の中から、ブランドを象徴する新製品「AMP」について、スマート・ホーム株式会社代表の西本昭裕が説明します。
SONOSの凄さその1=システムとしての完成度
このAMPがなにより素晴らしいのは、製品単体の性能はもとより、システムとしての設計思想にあります。
キッチン、ダイニング、リビング、居室といった部屋単体ではなく、家一軒まるごとどこでも快適な音環境を前提に、かつ、部屋ごとにパーソナルに・・・といった配置と制御できる。
いわば、使い手の暮らしに寄り添った、真のマルチルームオーディオであるところにあると考えています。
これまで、音楽のマルチルーム配信と言えば、たとえば有線放送などを受信し、アッテネーターで全室へ同じ曲を流す、といったものでした。
それが21世紀になると、プログラムで各部屋ごとに配信する方向へと進化しました。2003年にスピーカークラフト社がマルチルームアンプを開発したのです。
このマルチルームアンプは、クレストロン社でも提供していましたが、設定が複雑かつ高価で、一般家庭で設置するのは難しい代物だったのです。
それに対して、今回登場したSONOSのAMPは、アンプを内蔵しレシーバーとしての機能も備えているため、あとはアプリさえあればやりたいことが実現できます。
しかも、ネットワークを駆使した同様のAIスピーカーのようなものとは異なり、
(1)埋め込みスピーカーでも使える
(2)手持ちのハイファイスピーカーでも活かせる
という長所があるのです。
次回はその点についてさらに詳しくご紹介します。
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